Kindle出版の表紙サイズ:電子書籍とペーパーバックの違いと背幅の計算
ご利用の前に
- KDP の規格や審査の基準は変わることがあります。出版の前に、KDP の公式ヘルプで最新の内容をご確認ください。
- クミポは本文の組版のサービスです。KDP の審査に通ることを保証するものではありません。
Kindle出版の表紙サイズは、電子書籍とペーパーバック(紙の本)で決まり方が違います。電子書籍は KDP のヘルプで、高さ 2,560 ピクセル × 幅 1,600 ピクセルが理想とされています。ペーパーバックは「裏表紙+背表紙+表表紙」を1枚につなげ、まわりに裁ち落としを足した大きさになります。背表紙の幅は本文のページ数と紙の種類で変わるため、表紙の寸法は本文のページ数が決まってから出します。
電子書籍とペーパーバックでは「表紙サイズ」の意味が違う
同じ「表紙サイズ」でも、電子書籍は画面で見る画像1枚、ペーパーバックは印刷して本に巻く1枚の紙です。まずは違いを表で確かめておきましょう。
| 項目 | 電子書籍(Kindle本) | ペーパーバック |
|---|---|---|
| 表紙の範囲 | 表表紙の画像1枚 | 裏表紙・背表紙・表表紙をつないだ1枚 |
| 大きさの決まり方 | ピクセル数で指定(高さ 2,560 × 幅 1,600 が理想) | 判型・裁ち落とし・背幅から計算 |
| ファイル形式 | JPEG または TIFF | 1つの PDF ファイル |
| 本文との関係 | 本文の分量で大きさは変わらない | 本文のページ数で背幅が変わる |
| 画像の解像度 | 300 PPI 以上が目安 | 画像は 300 DPI 以上 |
電子書籍とペーパーバックの両方を出す場合でも、表紙のファイルはそれぞれの規格に合わせて別々に用意することになります。
電子書籍(Kindle本)の表紙サイズ
KDP のヘルプでは、電子書籍の表紙について次のような目安が示されています。
- 理想の大きさは、高さ 2,560 ピクセル × 幅 1,600 ピクセル
- 高さと幅の比率は 1.6:1 以上が理想(幅 1,000 ピクセルごとに高さ 1,600 ピクセル)
- 最小は高さ 1000 ピクセル × 幅 625 ピクセル、縦横とも 10,000 ピクセルを超えないこと
- ファイルサイズは 50MB 未満
- 形式は JPEG または TIFF、色は RGB
高精細な端末できれいに見せたい場合は、高さ 2500 ピクセル以上がよいとされています。白っぽい表紙は背景に溶け込みやすいため、細いグレーの枠を付ける案もヘルプに書かれています。
ペーパーバックの表紙は「展開した1枚」の大きさになる
ペーパーバックの表紙は、裏表紙・背表紙・表表紙を1つの画像にまとめた、1つの PDF ファイルとして入稿します。KDP では、すべての表紙に裁ち落としが必要です。裁ち落としは、上・下・外側の端に 3.2 mm(0.125 インチ)ずつ足す余白で、印刷後にこの部分が切り落とされます。
全体の大きさは、KDP のヘルプにある次の式で求めます。
- 表紙の幅 = 裁ち落とし + 裏表紙の幅 + 背表紙の幅 + 表表紙の幅 + 裁ち落とし
- 表紙の高さ = 裁ち落とし + 判型の高さ + 裁ち落とし
裏表紙と表表紙の幅・高さは、本文で選んだ判型と同じです。日本の KDP では、たとえば 14.8 x 21.0 cm(5.83 x 8.27 インチ)や 12.8 x 18.2 cm(5.04 x 7.17 インチ)などの判型が用意されています。
背表紙の幅は本文のページ数と紙で決まる
式の中で、本によって大きく変わるのが背表紙の幅(背幅)です。KDP のヘルプでは、ページ数に紙ごとの値を掛けて求めます。
- 白黒・白い紙:ページ数 × 0.0572 mm(0.002252 インチ)
- 白黒・クリーム色の紙:ページ数 × 0.0635 mm(0.0025 インチ)
- カラー・プレミアムカラー紙:ページ数 × 0.0596 mm(0.002347 インチ)
- カラー・標準カラー紙:ページ数 × 0.0572 mm(0.002252 インチ)
同じページ数でも、白い紙とクリーム色の紙では背幅が変わります。また、背表紙に文字を入れられるのは、本のページ数が 79 ページを超えている場合です。背表紙の端から文字までは 1.6 mm(0.0625 インチ)以上あける必要があります。
計算例
判型 14.8 x 21.0 cm(148 mm × 210 mm)、本文 200 ページ、白黒・クリーム色の紙の場合(数値は説明のための例です)。
背幅:200 × 0.0635 mm = 12.7 mm
表紙の幅:3.2 + 148 + 12.7 + 148 + 3.2 = 315.1 mm
表紙の高さ:3.2 + 210 + 3.2 = 216.4 mm
同じ条件で白い紙にすると、背幅は 200 × 0.0572 mm = 11.44 mm となり、表紙の幅は 313.84 mm になります。本文が 220 ページに増えると、クリーム色の紙では背幅が 13.97 mm に広がります。
このように、本文のページ数が少し変わるだけでも表紙の幅が変わります。手計算は目安にとどめ、最終的な寸法は KDP の表紙計算ツールで確かめるのが安心です。
表紙サイズを確かめる手順
ペーパーバックの表紙サイズは、次の順番で決めていくと迷いにくくなります。
- 本文の判型を決める(表表紙・裏表紙の大きさがここで決まります)
- 本文の紙の種類(白・クリーム色など)とインクを決める
- 本文 PDF を仕上げて、最終的なページ数を確定させる
- KDP の表紙計算ツールとテンプレート生成ツールに、判型・紙・ページ数を入れて寸法とテンプレートを出す
- 表紙のデータは、裁ち落としを含めた全体の大きさの 1 つの PDF にまとめ、トンボ・カラーバー・テンプレートの文字を消してから入稿する
表紙の文字や大事な絵柄は、テンプレートで示される安全な範囲の内側に置くよう案内されています。外側に置くと、印刷のずれで表表紙や裏表紙に回り込むことがあります。細かな条件は変わることもあるため、入稿前に KDP の公式ヘルプで最新の内容を確かめてください。
本文 PDF を先に固めておく理由
ペーパーバックでは、表紙の寸法が本文のページ数に左右されます。表紙を先に作り込んでから本文の組み方を直してページ数が変わると、背幅が変わり、表紙のデータも直すことになります。本文の判型・余白・ページ数を先に固めておくと、表紙の寸法も一度で決めやすくなります。
クミポは、縦書き・横書きの小説やエッセイの原稿を、縦中横・ルビ・約物まで整えて、KDP ペーパーバックの規格に合った本文 PDF に組版するサービスです。判型・余白・フォントの埋め込み・はみ出しを機械で検査し、合格した PDF だけをお届けします。表紙は作りませんが、本文 PDF のページ数が確定すれば、そのページ数をもとに表紙計算ツールで寸法を出せます。なお、KDP の審査に通るかどうかは KDP 側の判断になり、本サービスで保証するものではありません。無料のサンプル PDF もご用意していますので、仕上がりを確かめてみてください。
よくある質問
Kindle本(電子書籍)の表紙は何ピクセルが理想ですか?
KDP のヘルプでは、高さ 2,560 ピクセル × 幅 1,600 ピクセルが理想とされています。高さと幅の比率は 1.6:1 以上が理想です。
ペーパーバックの表紙サイズはどう計算しますか?
表紙の幅は「裁ち落とし+裏表紙の幅+背表紙の幅+表表紙の幅+裁ち落とし」、高さは「裁ち落とし+判型の高さ+裁ち落とし」で求めます。裁ち落としは 3.2 mm(0.125 インチ)です。
背表紙の幅は何で決まりますか?
本文のページ数と紙の種類で決まります。たとえば白黒・クリーム色の紙では、ページ数 × 0.0635 mm です。
背表紙に文字を入れられるのは何ページからですか?
本のページ数が 79 ページを超えている場合です。背表紙の端から文字までは 1.6 mm 以上あける必要があります。
クミポで表紙も作ってもらえますか?
表紙は作りません。クミポは本文 PDF の組版と検査を行うサービスで、確定したページ数をもとに KDP の表紙計算ツールで表紙の寸法を出せます。
出典
- ペーパーバックの表紙を作成する(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP ヘルプ)・2026年10月閲覧)
- 判型、裁ち落とし、余白を設定する(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP ヘルプ)・2026年10月閲覧)
- Cover Image Guidelines(Amazon Kindle Direct Publishing (KDP Help)・2026年10月閲覧)
出典の確認日:2026年10月15日